2018年新春に思う事

年が明けて一週間程経ってしまいましたが、皆様明けましておめでとうございます。今年も何卒宜しくお願い致します。

暫く更新していなかったブログも、機会を見つけてまた書いていこうと思っておりますので、今後も何かの折にチェックしていただければ!

 

元日には初詣にも行って参りましたが、そこで何と僕は今年は八方厄年だという事が発覚!

八方厄年という事は、読んで字の如くまさに八方塞がりという事ではないですか!新年早々こんな事を知ってしまったので、これはいかん!と翌日は八方除けで有名な寒川神社へと参拝して、八方除けのご祈祷も受けてきました(笑)。

八方厄年は、何でも9年に一度訪れるそうですので、こちらで皆様も是非チェックしてみて下さい。僕と同い年の人は皆八方厄年のはずなので、是非お守り買って下さい(笑)!僕は厄除けをしたので、ひとまず安心ですかね?

2017年を振り返ってみると、Wurstkäseのクラウドファンディングの大成功から始まり、その後も「Noriaki Hosoya European Trio / Eye Of The Day」と「Wurstkäse」の2枚同時リリースや、Creative Jazz Trioに加入しアルバム「Tsuki no Hikari」のレコーディング及びリリースや、JAZZ JAPAN誌やラジオ他の様々なメディアにも取り上げて頂き、自分の音楽を対外的に発信していけた充実した年だったかな?と思ってます。

 

と同時に、特に2017年後半から、今後について音楽的にもそうでない事に関しても、迷いが出てきている事も確かです。

 

音楽的に自分の好きなもの、得意なものはある程度固まってきていると思っておりますが、果たしてこのままで良いのか?もっと色々な新しい要素を取り入れていかないと、自分の中での新陳代謝が働いていかないのではないのか?

 

現在の仕事(=ジャズ中心の音楽)の状況で、この先長い目で見てちゃんと自分の満足出来るような音楽活動が出来ていけるだけの地盤があるのだろうか?

 

特にYouTubeやInstagramなどを見ていると、世界にはまだ知名度が高くなくても吃驚するような上手い人がゴロゴロいるのが事実として分かるので、メンタルが弱っている時にそういうのを見てしまうと、正直だいぶやられますね(苦笑)。

それらをコピーして学べる事もたくさんあるので、その恩恵にもしっかり授かっているんですけどね。

 

日本に完全帰国して1年半経って、現在参加させて頂いている活動には本当に満足しています。

しかし、同時に自分の活動の幅が広がっていくスピードが思った程早くなく、足踏み状態に感じる時があるのも確かでした。こればっかりは、どこにいても時間がかかる事ですので、焦っても始まらない部分でもあるんですけどね。

 

後は、この1年半の間にドイツ時代の生活の豊かさを改めて実感出来た事も、紛れもない事実です。

特にベルリンは生活費が安いので、色々な意味でゆとりのある生活が出来ていました。

そこで思考のループに陥ってしまって、音楽の質を上げたくて日本に帰ってきたのに、今度はドイツ時代の生活の質が懐かしくなってしまうという(笑)。

一つが手に入るともう一方を追い求めて、それが手に入ると更にまた違うものが欲しくなる。人間って本当に欲深いといか、勝手な生き物ですね(苦笑)。

 

年齢的な焦りも正直ありますし、こんな事を考えていると、正直また日本国外に拠点を移してみたくなったりもします。

ただ、自分で見失ってはいけないのは、自分にとって何がいちばん大切な事なのかをはっきりさせないといけないな、という事です。

先ほども書きましたが、幸いな事に帰国後の音楽活動は去年に3作品もリリース出来た事や、自分のリーダートリオ及びカルテットを始めた事からも、本当に充実していると思います。

それを一旦休止させてまでも外に行く価値があるのかどうか、というのは、自分自身にちゃんと問い質していきたいと思います。というか、今更闇雲にどこかに行く、というのは流石にないので、もしも拠点を移すとしたら計画的に行きたいですね。

ただ、一つだけはっきり言えるのは、もしも次に拠点を移すとしてもベルリンだけは絶対にないなぁ。一度住んでるので面白くないですからね(笑)。ドイツ語ももう知ってるから、折角なら新しい言語圏がいいなぁ、などと妄想しています(笑)。

 

この「海外にもう一度住んでみたい」というのが現実逃避なのか、そうでなく本物の願望なのか、という所も含めて、自分自身の中でちゃんと見極めていきたいです。

新しい事、という意味では、最近は常に「プレベ的」な6弦ベースが欲しくて、常にAnthony Jackson氏のようなベースを探しています(笑)。

以前に触らせていただいた氏のベースに近いキャラクターのFoderaが吃驚する程良くて、似た仕様でAdamovicに作ってもらいたい、という妄想が止まりません(笑)。

 

また、厳密には「新しい」という事でもないかもしれませんが、基本に立ち返ってCharlie ParkerのOmnibookの練習を最近からしっかり始めました。

最近ある人との音楽談議をしている時に、

「アメリカの第一線のプレイヤーで僕達が見えている所は、きっとそのプレイヤーが本来持っている音楽制の中のほんの一部だけではないか。例えばJohn Patitucciは素晴らしいジャズ・ベーシスト(しかもウッド、エレキ両方共)だけどクラシックのコントラバスもソリスト級の超一流」

という事を聞いて実際に彼のソロ・コントラバスを聞かせてもらったら、音色、歌い方、タイム感共に紛れも無く「クラシックの人」で、実際にJohn Patitucciが弾いていると言われない限りはパッと聞いて絶対にPatitucciが弾いているとは分からないようなものでした。

ですので、僕達がイメージしているJohn Patitucci像は、本来の彼の音楽性のほんの氷山の一角なのでは、そしてそれだけの音楽性と、僕達が思っている以上の時間を音楽に費やしているからこそ、あれだけの説得力と絶対的な余裕を持って演奏出来ているのではないか。

 

クラシックを練習する事が絶対、という訳ではないですが、このように自分の音楽性(実際に自分が演奏する、しないに関わらず、広い意味での力のある「音楽性」)を付けていきたい、と思い、改めてジャズの基本のBe Bop=Charlie Parker=Omnibookへと立ち返ってきた訳です。

……なんて言っておりますが、直接の要素としては、年末のセッションで弾く機会のあったBopが、自分の納得のいく様に弾けなかったからなんですけどね(苦笑)。

普段の演奏でBe Bopを演奏する事はあまりないですが、これこそジャズを演奏する上での基礎の基礎ですし、Patitucci氏がクラシックを高次元で演奏出来るのと同じ、とは行かないまでも、弾けと言われた時にちゃんとBe Bop出来るように練習しておきたいな。

 

Be Bop以外にも、クラシックを練習の素材として使うのは昔から大好きなので、クラシックを題材にした練習は今後も引き続き行っていこうと思います。

現在、去年から練習し始めた曲が1曲と、これから少しさらってみたい曲が2曲ほどあります。

そんな訳で、まさに八方厄年らしい(?)迷いと不安の中スタートしてしまった僕の2018年ですが、まぁ何ていうか、きっと今の僕は「落ち着く」のが怖いんでしょうね。

 

拠点が落ち着く

仕事が波に乗って落ち着く

収入が落ち着く

音楽性が落ち着く

 

どれも素晴らしい事には間違いないのですが、一点に留まってしまうのが怖いというか。

勿論仕事ももっと欲しいし、何ならAdamovicのベースが何の躊躇もなくポン!と買えてしまうくらいの収入だって欲しい(笑)!

それなのに「落ち着く」のが怖いだなんんて、自分でも何て矛盾している奴なんだ……と思います。いい加減、家族に心配もかけたくないのにね。

 

という事で、今は色々と怖いのですが、そんな中でもここ数日は発想の逆転で

「自分はまだ何者にもなってない=自分はこれから何にでもなれる」

という思いも少しずつ出てきました。

自分がこれからどうなるか、だなんて、大学生でもないんだから今更そんな事で悩むな!と自分でも思ってしまいますが(苦笑)解決出来る所から解決して、動ける所から動いていって、自分が本当はどうしたいかという心の声をしっかりと聞いていきたいと思います。

 

長々と赤裸々に色々と書いてしまいましたが、自分にとって何がいちばん重要なのかという事を決断していく事が、僕にとっての2018年になりそうです。

厄除けもした事ですし(笑)良い2018年にしていきたいな(←こういう時だけ迷信深い)。

 

P.S. 1982年生まれは前述の通り八方厄年ですが、12星座占いだと僕の星座の蠍座は2018年は12年に一度の大幸運期らしいので、そっちが当たってるといいな(笑)。

 

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♪Chutzpan / Avishai Cohen

Noriaki Hosoya

Born in Japan, studied at Berklee College of Music Boston, U.S. and has been active in Europe, now lives in Tokyo, Japan.


Playing Jazz to Funk, Pop to Latin, elastically fit with any kind of music with keeping his identity as a bass player.


"His playing is very sophisticated; solid & tight and really melodic at the same time. He lets the bass singing"

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