演奏時のmindset

昨日、twitterで、

と呟いているのですが、そもそもインストのジャズ系ライブとポップス系の所謂「歌もの」ライブ、自分の中で具体的にどのように違うのだろう、と思い、ブログにしてみます。

上記のtweetでも呟いていますが、僕の中ではどんな時にも大前提として、

 

・丁寧に且つ音楽的に全力で演奏する

 

というのが第一にあります。

 

キーワード的な言葉が3つ出てきていますが、それぞれ

 

丁寧に……月並みですが、心を込めて。

音楽的に……その時の楽曲/雰囲気で何がいちばん「音楽的か」(音数/音色/アーティキュレーション、リズム、グルーヴetcetc...)を判断して最適なものをチョイスしていく。

全力で……上記2点のキーワード+これから下で書き足していく事を、相反していますが文字通り「全力で」気をつけながら、且つ自然に。

 

演奏する、という意味です。

 

ベーシストというのはアンサンブルの中でのハーモニーの最低音部を任される事がとても多いパートですので、役割的には「死んでも決めなければいけない、守らなければいけない」アンサンブル上での役割がたくさん出てきます。

そこを、如何に決めきり、守りきりつつさりげなく弾けるか、聞かせるか、というのがベーシストとしての腕の見せ所だと思っています。

 

こんな事、僕が言ってもあまり説得力がないかもしれませんが(苦笑)速弾きやソロ、コードを弾いてアンサンブルの前面に立ってグイグイ引っ張ることは、ベーシストとしての役割としては全く必要ありません。これは、どちらかというと所謂「上もの」やフロント楽器の人の役割です。

とは言え、現代サッカーにおいてGKでも足下の技術が高い事や、SBが積極的に攻撃参加したりとか、FWでも前線からプレスをする事などと同じで、アンサンブル上に於いてもそれぞれの役割が自然に変わってくる事もありますので、一口にベーシストと言っても様々なプレイスタイルがあるように、一概にベーシストの役割というのは括れなくなってきていますが、ここでは所謂「The Bass player」像についての話です。

 

僕の考えるアンサンブル上に於けるベーシストの役割については、長くなりそうですので次回以降に書きたいと思います。ここまで書いておいてアレですが、今回はあくまでインスト/歌ものでのマインドセットの役割の違いについて書いていきます。

(*因みに、僕は直接面識はないのですが、ピアニスト中村真氏が自身のブログでベーシストについてこのように語っておりました。僕も拝読させていただきましたが、共感する部分がたくさんあります。僕よりもずっと「音楽を言語化する」事に長けた方だと思いますので、興味のある方は是非。)

話を戻して、インスト/歌ものの演奏時のマインドセットで何が大きく違うか、と言うと、僕個人としては、

 

・歌ものの時はより歌に寄り添って、場合によってはフィルを入れる箇所、フィルインの内容までもしっかり決め込む。より「アレンジ」に近い感覚でベースラインを練る。

・インストの時はそれよりももう少し自由度が高く、作り込んたベースラインやフィルインを弾く事もありますが、どちらかと言うとその瞬間の「クリエイティビティ(創造性)」や「インスピレーション」を大事にする。

 

という事が挙げられます。

 

もちろん、インストでもビッグバンドを始め、よりアレンジを重ねて作り込んで行く事に近いバンドもありますし、歌ものでもより自由度を大切にするバンドもあるので、一概に常にこの通り、とは言えませんが。

 

いずれの場合にも、曲に寄り添うベースラインを弾けているか、フィルインがメロディーとリズム、レンジ的にも被らないか、他の楽器は何をしているか、等々、挙げていったらキリがない位にあれこれ考えながら演奏しています。

 

例えば歌もの、インストものそれぞれにしても、そのアンサンブルがソロ・プロジェクトでのサポートなのか、それとももっと熱量が欲しいのか、でも変わってくるのですが、

・ヴォーカリストやフロント楽器がいる時には、よりその人に寄り添う演奏が出来ているか。

・インストものであれば、オープンマインドでいられて、よりソリストを高めてあげられる演奏が出来るか。

というように、意識する内容が少しだけ違ってきています。

 

共通なのが、

「音楽(もしくはライブ、もしくはお客さんを含めたその「空間」)を、自分がベーシストとして(もしくは自分がリーダーのライブならホストとして)どのように高めていけるか。自分がいる事でそれらの事を少しでも良く出来るか」

という意識で、結局の所、良い音楽を作りたいという意識には変わりないのです。それを表現する方向性が少しずつだけ違ってきている、という話でしたね。

……と、これだけ色々と書きましたが、これらをあれこれ考えるのはリハーサル、サウンドチェックの時までの話。

 

本番はなるべくニュートラルに演奏を楽しむようにしています(笑)。

 

いや、勿論本番中も色々と気をつけていますよ!ただ、やっぱり自分達が楽しくないものはお客さんが聞いても楽しくないと思うので、本番中は、良くも悪くも開き直って楽しんでいる事の方が多いです。

 

とは言え、まだまだ「無の心」で演奏出来る事の方が少ないので、これについてはこれからの音楽人生の目標ですね。

 

…………しっかりオチがついた気がしませんが、また次回!音楽論は文章にするのが難しい!

 

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♪The New Fragrance / The Great Harry Hillman

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Noriaki Hosoya

Born in Japan, studied at Berklee College of Music Boston, U.S. and now lives in Europe.


Playing Jazz to Funk, Pop to Latin, elastically fit with any kind of music with keeping his identity as a bass player.


"His playing is very sophisticated; solid & tight and really melodic at the same time. He lets the bass singing"

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