細谷紀彰の音楽遍歴(バークリーからドイツに行くまで)

昨日だけで終わらなかったので、本日は僕の音楽遍歴の続きです。

 

 

バークリー時代

 

月並みですが、ここで本格的にジャズと出会います。

 

最初の半月ほどで、僕の中では知識としてしか知らなかったジャズを周りの皆は当たり前のように弾けている事にショックを受けました。

入学時に知っているスタンダードは、誇張でなく、たぶんAutumn LeavesかSo Whatくらいだったと思いますが、そこからジャズ系のセッションに誘ってもらえることも少しづつ増えていって、弾けない事が悔しくて、日々の練習でたくさんジャズを弾いていたことから本格的にジャズを演奏し始めました。

 

最初のセメスターで人生初の6弦ベースを購入(Ibanezでしたが、モデル名は失念)。それ以降、6弦ベーシストの道を歩むことになります。

エレベでジャズ的な音を出したいという理由から、一年目の終わりにTobias(MTDではない)の6弦フレットレスを購入。人生初のフレットレス(よりによって6弦の……)に、最初は相当苦労しましたが、徐々に慣れていきました。このフレットレスは後にAdamovicに化けました。苦笑

 

授業で死ぬ程ジャズを聞かされ、弾かされ、ソロのコンセプトや作曲/編曲の事などを学んでたくさんの知識は得ましたが、それらが最終的に自分のものになってきた、と実感出来るようになったのは、実はここ3〜4年くらいです。知識として得る事と、それが実感を伴って実を結ぶのはだいぶ時間がかかりますね。苦笑

 

因みに、最初の2年間ほどは「Contemporary Writing & Production」という科を専攻していました。

この科は、ざっくり言えばプロデューサー養成科のような所で、ジングルなどのより”ポップス的”な作曲や、オーケストラを全てシーケンスで打ち込みし直したりというプロダクション的なものを専攻していたのですが、最終的にあまり自分の好みに合わず、後に「Performance(楽器演奏)」&「Jazz Composition & Arrangement(ジャズ作編曲)」科に変更しています。

専攻を二つ取っている、と言えば聞こえは良いのですが、実際の所、ジャズコン(Jazz Composition & Arrangement)の課題が忙し過ぎて、最後の2年間ほどはほとんど楽器の練習をせずに、作曲しているかビッグバンドのアレンジをしているかのどちらかでした。

 

この頃にYellowjacketsを知り、演奏のみならず作曲やバンドアレンジに多大な影響を受けます。ライブもボストンで何度見に行った事か。

最後の一年は、Matthew Garrison氏のプレイベート・レッスンも受講し、良い経験になりました。

卒業するセメスターにはYellowjacketsのJimmy Haslip氏のマスタークラスにも参加しています(とは言え、ほとんどセッションしただけで「you guys all sound good!」という言葉をもらっただけでしたが。笑)

 

在学中に、授業とは関係なくEberhard Weberの存在を知り、彼の世界観に「こんなジャズもあるのか!」と衝撃を受け、それ以来ECMを始めとする所謂ヨーロピアン・ジャズに傾倒していく事になります。ぼんやりとヨーロッパで暮らしてみたい、と思い始めたのもこの頃からです。

それ以来、Eberhard Weberは間違いなく僕の一つの指針となっています。

 

という様に、今までの僕の音楽遍歴からも分かるように、どちらかと言わずとも僕は叙情的な音楽、その場の「Air」まで録音されているような音楽が好きですので、ファンクやR&B、ものによってはストレート・アヘッド・ジャズもこの頃はあまり得意とはしておりませんでした。ジャズは演奏しておりましたが、コンテンポラリーなものの方が得意でした(ストレート・アヘッドよりコンテンポラリーが得意なのは今も変わらず、ですが)。

 

2005年に校内の「Outstanding Performer Award」という賞を受賞(と言うと何やら大袈裟ですが、要は「素晴らしいで賞」的なやつです。笑)。2006年にはPerformance科もジャズコンも両方無事卒業。卒業時に成績上位10%の生徒に贈られるMagna Cum Laudeという称号?もいただきました。

 

 

最初の東京(2006年〜2010年)

 

バークリーを卒業してからは東京に引越し、国内でしばらく活動しておりました。

が、いつかはヨーロッパに行ってみたい、という思いを持ち続けて、ワーホリ(ワーキングホリデー)のビザが取れるうちにドイツに行く事となります。

 

最初の東京時代は、在学中よりも練習に使える時間が増えたので、ここからやっと楽器の練習を始めます(苦笑)!!

ですので、バークリーで得た知識が演奏の中でだんだんと活かせるようになってきたのは、実はこれくらいからでした。例えば、メロディック・マイナーをしっかり練習して、自分の中で消化して流れの中で使えるようになってきたのは、時期で言うと、おそらく2009年くらいからだった様な。。。

 

2008年にフランスのベーシスト・Jean-Philippe Viretのライブを見に行き、ウッドベースを始めてみようと思い立ち、ここでウッベを購入しています。結局の所、エレベを弾いている方が楽しくて、Falk Bonitz Trioのレコーディング以降ほとんど練習しておりませんが。。。

 

当時は今よりも「テクニカルなもの」に拘っておりましたので、ベースラインを弾いている時の音数も多かった(笑)。今思い返せば、そこに本当に必要な音はあったのだろうか(苦笑)。

フィンガーランプも、2007年か2008年頃から当時持っていた全てのベースに載せていました。

 

あと、この頃の方が何故か多ジャンルで活動しています。ポップス、歌もの系をはじめ、ファンク系で誘われ始めたのもこの時期からでした。逆に、何故今ポップス系のお誘いがあまりないのか不思議ですけどね。笑

 

2009年に、初のリーダーアルバム「Noriaki Hosoya Trio Landscapes」をレコーディングし、2010年から全国で流通も始まりました。

スタイル的には、やはりヨーロピアン・ジャズ的な演奏が最も得意だった頃ですね。因みにこの頃スラップはもうほとんどしておりません。苦笑

 

ヨーロッパに対しての憧れも強くなっていく中、2010年にワーホリのビザを取得して、ドイツ・ベルリンへと拠点を移します。

 

 

長くなりそうなので、続きはまた次回。

 

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♪Seriously Deep / Eberhard Weber

 

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Noriaki Hosoya

Born in Japan, studied at Berklee College of Music Boston, U.S. and now lives in Europe.


Playing Jazz to Funk, Pop to Latin, elastically fit with any kind of music with keeping his identity as a bass player.


"His playing is very sophisticated; solid & tight and really melodic at the same time. He lets the bass singing"

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